blogストリームバンク~北上川の畔から

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人を育てるもの。

 久々に岩手県は川井村(合併でもう宮古市か)の開拓集落、タイマグラへ行ってきた。
 この土地と住人各位のことは、民宿の女将のエッセイとか、桶屋さんの仕事とか、その相方の染め屋さんとの暮らし方とか、ドキュメンタリー映画[タイマグラばあちゃん]とそれを撮った監督さんの話題でなにかと知っている人もいるであろう。
 今回は民宿に泊まって飯酒をくらいながら、せめて一晩だけではあるがのんびりとする、桶屋さんとカントクに買っていいただいたkawa-usso米も配達しつつ。

 翌朝、外の一輪車のたまり水に薄氷発見。この冬最初の氷である(毎年、宮城以外のどこかの旅先で初氷に出会うのだ)。

 10月はじめ、盛岡フォーラムで澄川嘉彦監督の新作[大きな家〜タイマグラの森の子供たち]を観た。クマタカや、ノウサギや、百年の時間を生きた木といっしょに育つと、子供はこんな顔になるのか。と思う。そういう作品であった。前作[タイマグラばあちゃん]同様、座標軸になる映画。
 確かめて歩いているつもりが、正しいのかどうかわからなくなる。何度も迷って、何度も方角を確かめる。そういうときにのぞきこむコンパスのような。

上映スケジュールはこちら[いせフィルム]
# by kawa-usso | 2009-11-20 22:39 | 住めば都的トウホク。 | Trackback | Comments(0)

食べりゃんせ、踊りゃんせ。

 14日。東海あたりに這っている前線の上を、けっこうな雨を降らせながら低気圧が走り抜け、空模様は機嫌を取り戻した。明けて15日の3時近くまで、花巻の空には星がまたたいていたし(起きてたんだよ)。
 しかしこれは人呼んで「欺瞞の天気」。秋田沖にある小さい低気圧との間がつまり若干の高圧部だから、いっとき回復した。けれどこの低気圧、小粒ながら強い寒気を巻き込んでいる。明るくなる頃にはもうでかい雨粒が降り出した。一面の雨雲に覆われているのではなく、小さくて強い雨雲がいくつもいくつも流れ、その合間には青空さえ見えて時に日が降り注ぐ。強雨、ときどき晴れ。降ったり、止んだり、てかったり。けれど終日安定する可能性はゼロ。山の方角で雷も太鼓を叩いていた。一年に一回あるかないかの空模様である。広い地図で見れば、岩手の県央から北海道央辺りだけ、コンパクトに荒天だ。
[左の方は両手に主催者制作の逸品工作・権現様カスタネットを持って晴れ乞いの踊りを舞ってくださっている]

 それでも盛岡市にほど近い滝沢村の民家ギャラリー[岩井沢家]には、たくさんの人が集まってくださった。「とりら収穫祭」、おめでとうございます。主催は、ミニコミ誌[とりら]〜ブログはこちら〜を世に送る、ふるさと岩手の芸能とくらし研究会。「コメ食って田植え踊りを観よう」というまことシンプルで力強い企画趣旨の下に開催。特別公演は岩手町の黒内田植え踊りである。
[右は写真と立体イラストで見る米作りの四季、とりらアート、他。さすが本職]

 岩井沢家特製のランチ(¥600)は、東北3県の米をおむすびで。秋田県は大潟村(はkawa-ussoの誤解でした)男鹿市の[あきたこまち]、岩手県は盛岡市玉山区のアイガモ[あきたこまち]、そして宮城のササニシキは石巻の当家より。具だくさんの豚汁、煮しめ、とろろ、大根なます・・・どう考えても気前良すぎる、いいのですか岩井沢家の方々。女性二人が「おにぎりに味噌汁、漬け物くらいだと思ってたのに」とうれしい誤算を語り合っている。どれも素材の風味が「ハイッ」と手を上げているすばらしい調理であった。

 田植え踊りもまた、ランチの味わい同様、すばらしくそして楽しく美しかった。
 農業は昔から、厳しさとともに語られることが多いっすね。いまも、というかいよいよ厳しいことも一面の事実だ。でも、まなじりを厳しく吊り上げて汗してばっかりきたわけではない。歌を詠じ、楽(がく)を編み、仲間や家族とわかちあってきた。ここ何十年かの近代化はたくさんの祭りをかき消したり、形骸化させたりしている。けれどもどっこいわしらは元気さ、そう歌う声は高らかで、血の通った体温があって、指先の所作ひとつ、汗も息吹も農といのちの謳歌にちがいない。

 謝辞は初手から申し述べなさいよ。と一人ツッコミしつつ追記いたします。
ご観覧くださった方、召し上がってくださった方、
ほんとうにありがとうございました。

 このような機会をくださった各位にもひたすら感謝申し上げます。




 アメリカに行けばササニシキもコシヒカリも、黒毛和牛も短角牛も(ほんといるんだぜ)、地平線が見える環境で作られて、貿易に一切のカベがなくなる日を狙っている。それらが日本のと比べて美味しくないとは言わない。食べてないからなおのこと言えるはずはない。
 でも、この国で、近くのムラやまちの米や野菜や肉は、こういう人たちが、山や田を守りながら育てているのだよ。過去のどの時代にも途切れなかった暮らしの伝承があるのだよ。農学者や経済学者は「農業の多面的機能〜農村文化の保全」と呼ぶが・・・。

 商品としての食べ物にそのような背景を望む買い手は、いくらもいない時代だろう。安さが第一の美徳と疑わない人。漁や職人技の苦労話さえ、どれだけ旨いかプレミアムをつけられるかの「ソース」にしか解釈しない人。両派は等価である。価値観は自由、多様と頑張られてもあえて言い切ってみせましょ、そういう買い物だけで成り立っている生活は寂しいものである。
 おいしさを、暮らしを、買うだけでなく自ら作り出してみんなで享受する。農、漁、林の仕事とは、そういう生き方なのだ。作る術を持たないまでも、そんな仕事と暮らしが息づく国に生きたいと考える人が増えていくなら、まぁだまだだいじょうぶだ〜。[縄綯い青年も登場。奇特な学生さんじゃ]
# by kawa-usso | 2009-11-17 04:05 | 農都共棲(農と住む)。 | Trackback | Comments(2)

立冬の折に。

コルセットをはずした。
痛めた直後の1週間、何の取材も立ち会いもなかったことは幸いと言っていい。
先週から再開した巡業(か?)のレポートを急ぎのものから上げて、一息つく頃には寒波も去っているだろう。明日朝がピークみたい。宮城も平地で初雪かもだってさ。

 長続きしない寒波である。そしたら山越えの道が凍る前にあちこち行こう。
1、もう始まっている、藍學舎の北杜工藝展(ま、これは平地だけど)。11/8まで。
2、タイマグラの桶屋さんとカントクのお宅に米売りツアー。
# by kawa-usso | 2009-11-02 08:56 | 手の仕事、表現。 | Trackback | Comments(0)

11・15とりら収穫祭。

千客万来です。おむすびをゲットしたい方は早めの方がきっとよいのかも。



 14日、農協へコメを出荷。その最中にギックリ腰になった。
 接骨院へ行って、おもいもほか早く軽くなったと思って花巻小屋に出張ったら、階段登って降りて立って座って(畳生活なので)いるあいだに、雷に打たれたような激痛! 上半身の重みすら支えられなくて仰向けに寝ころんでしまった。
 整形外科と接骨院、両方通って、ようやく歩けるようになったけれど、またコルセットは装着ている。昔、ばあさんがやっていたのを見て、年寄りはこういうものが必要なのだなと思ったっけ。
 年寄りです。
# by kawa-usso | 2009-10-28 10:37 | 手の仕事、表現。 | Trackback | Comments(2)

量も大切。

 今月は少々トラブルが相次いで困っている。「気が低迷している証なので、生産的な活動はせずにネコと遊んでいるのがよい」と、ありがたいアドバイスもいただいた。
 ので、そのとおりに生産性のない話題。

 量ではなく質の時代。とかいうけど、量だって大事なのだ。たとえば箸で3回すすったらなくなってしまうざる蕎麦なんて不見識の骨頂である。
 とらにゃんはいま4.5キロ。これくらいボリュームがあると腹のふっさふっさした毛も実にさわりごたえがある。広い顔をうずめても、ほぼすみずみにあますところなく天然ファーがゆきわたって、きもちいいことこの上ない。

 腹毛をいじりながら考えているのは、今度トーキョーに行ったら天ぷら屋のカウンターで左のようなタネを揚げてもらいたいなーなどと。
「本日、築地で一番のクルマエビです」とか言われつつ(ブラックタイガーか?!笑)

 うそっこです天ぷら屋なんて。せいぜい猿楽町の[松翁]で、量=幸福の図式をそのまま現物にしたような蕎麦をすすりたい。
# by kawa-usso | 2009-10-16 17:54 | にゃん&生きもの。 | Trackback | Comments(0)

[とりら]vol.4。そして・・・

 ふるさと岩手の芸能とくらしを綴るミニコミ誌[とりら]4号、出来。
 写真を少々提供したです。[早池峰神楽「鳥舞」の形〜舞とお囃子の形がおもしろい]のトビラ、シルエットになった早池峰岳流石鳩岡神楽(はやちね たけりゅう いしはとおか かぐら)の鳥舞写真。
 [田植え踊りとコメ作り]にも少々。田んぼ仕事の一年と田植え踊りの所作を詳細に対比させた、誰にでもわか〜るテキストになっているのでごらんあれ。岩手県内の本屋さんで。
 詳しくは>>ふるさと岩手の芸能とくらし研究会へ。
       Mailは toriratorira@yahoo.co.jp
       [blogとりら]はこちら。

 んでもって、11月15日(日)は、同主催で[とりら収穫祭]が催されるです。
 新米のおむすびを食べつつ田植踊りを鑑賞しませう。

 ●いつ?    11月15日(日) 10:00〜15:00
 ●どこで?   岩井沢邸ギャラリー:岩手県滝沢村滝沢字葉の沢山355-2
         年季の入った民家を移築再生したギャラリーです。
 ●田植踊りは? 11:00〜黒内田植踊り(岩手町指定無形民俗文化財) 鑑賞無料。
 ●ほかに?   田植踊りとコメ作り展〜農具、今昔のコメ作り写真、田植え踊り衣装展示
         [ショップとりら]〜冊子、新米小袋販売

 なお、岩井沢家特製ランチおむすびは有料です。確か数量限定だったよーな気が。
 秋田、岩手、宮城の生産者による新米おむすび3コ食べ比べセットで、宮城からは不肖kawa-ussoがササニシキをお持ちする予定なり。

(PHOTO追記)
 掲載誌に同封いただいた添え書きの裏面(いや本来は添え書きが裏)が、あまりにも雄々しいキジトラにゃん。
Tags: 
# by kawa-usso | 2009-10-12 10:40 | 手の仕事、表現。 | Trackback | Comments(2)

仙台駅にて。

書きたいことが山ほどあるがどっから手をつけていいかわからん。
で、とりあえずこんなネタでお茶を濁したりする。
仙台駅でみかけたJAの[環境保全米]PRパネル。
山から見下ろしたこの眺め・・・。


うちのあたりやん。これは当方撮影、田植えがほぼ終わった5月。流れるは青龍、北上川。


夕方はこう。
# by kawa-usso | 2009-10-11 11:13 | 宮手県の風景。 | Trackback | Comments(0)

ミレーごっこ。

すなわち、落ち穂ひろい。
9月3日、4日、5日と、ササニシキを刈り取った。
いろいろあった激動の週末、週あたま。
取り急ぎ、記録のために。
残すはもち米だけ。
# by kawa-usso | 2009-10-06 09:32 | いま田んぼでは09。 | Trackback | Comments(0)

稲刈りでした。

 [ひとめぼれ]から。
 9/30日に30アール、10/1に30アール。
 例の、いもち病がついた 田んぼ。
 ちゃんと育ったのかなあ。どれくらい穫れるかなあ。
# by kawa-usso | 2009-10-02 20:18 | いま田んぼでは09。 | Trackback | Comments(0)
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地軸は、宮城石巻の本宅 < > 岩手花巻の別宅を往復する生活。自転運動は、東北六県を取材する売文稼業。公転運動に、米農家業と北上川でのカヌーも能くする(つもり)の日々。


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