クルミ完全体。
ドキュメンタリー映画[タイマグラばあちゃん][大きな家]の澄川カントクのお宅に、コメを配達にうかがって、晩飯までごちそうになってしまった。サンマの刺身ピカピカ、川エビ天ぷらサクサク、すばらしくおいしい。奥様サナエさんの料理の腕にも感謝感心することしきり。いや、なにからなにまでうまかった。
食後。「これなんだかわかる?」と、カントク。すぐにわかった。けれど、まるごとの姿を見たことはこれまでにない。大きいものでも、このハーフの形でしか・・・。
「クルミ完全体だよ」
2人の息子クンが、完全なまま殻をはずすのが得意なのだ。
クルミといえば、石巻本宅では昔、川に枝を張り出しているクルミを採った。木船で真下から、竹竿で叩き落とし、水面に浮かんだのを採る。縁側で剥くのは、ばあさんの仕事。
[タイマグラばあちゃん]マサヨさんは、ちょうどクルミが収まるくぼみのあいた石を見つけ出し、その上でクルミを割っていたらしい。「でもどうやって堅果を取り出していたかは、見たことがない」とカントク。あら、そうですか。
おおむね果肉を腐らせてから洗うのであります。
缶の中に詰め込んでほったらかし、果肉が腐ったところで川の流水の中で洗い流す。写真は、花巻市の豊沢川で。川沿いのクルミを拾い集めた年寄り3人組。「どうするんですか」と聞いたら、市内の和菓子店に売って小遣いにするらしい。こういう遊びのような採取っていいねえ。
by kawa-usso
| 2011-11-17 05:16
| FOOD×風土@とうほく