カテゴリ:手の仕事、表現。( 77 )

飯坂真紀さん、作品展。

盛岡のビル街の真ん真ん中に[盛久ギャラリー]なるスペースがありまして、昔は旅館で文人もよく泊まったとこらしく、ビルどもに素っ気なく跳ね返された、柔らかき風とうるわしき雨とやさしい日差しが、すべて集まってまちの底にたまって結晶したような、美しい空間な訳ですが、そこでよく個展を開かれる絵描きさんがおられます。

飯坂真紀作品展
「小さなカナリアの声」
2015年 4月21日(火)〜26日(日)
10:00〜18:00(LastDay〜17:00)

盛久ギャラリーはこちら。

建物を描くことも多く、小さな小屋や古建築を、まわりの静寂ごと描きとめてしまう方です。
柳青めるモリオカへおでかけください。
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by kawa-usso | 2015-04-10 17:22 | 手の仕事、表現。

拙が思う良い文章仕事(また長いよ)。

 残念なことに、自文の癖や拙さやいやらしさーある種の計算は自分が最もよくわかっており、たまによそには言えない大きな失敗も数々しでかしてきた(わりかし最近も)。あらゆる仕事に一期一会の精神で臨もうと思ってはいるが、信じがたいほどに集中力を欠くこともたまにあり、そういう時にこそエラーは発生する。ヒトが誤る生き物であることは動かしがたい。でもそれが初めてのお手合わせになる先方だったりすると、「その失敗、たまたまであろうとなぜうちを相手に」とばかりに、ごもっともな落胆や怒りを買うことになる。言い訳はきかない。文筆業と呼ばれる資格があるかどうか、いつも問いかけながら頑張っているつもりではあるのだが。
 話が初手から横道にそれた。灯台のように指標とするよそ様の文章がある、ということを書きたいと思っていたのだ。その方のようになりたいわけではない。灯台の明かりを見ながら、自分の航路を進みたいと望んでいるわけである。
 読むのがいやになるほど上手い文章の練達は数々おられるが、そのよそ様の文章は、ひときわ静かである。表現の体温が低い。(じゃ体温が高い表現とはなにか?セールストーク一点張りの広告コピーがその最右翼である。聞かされるほどこちらは冷める) 並んだ言葉の向こうに、“聞いている”姿が見えてくる。ものをつくる手練の話を、その指先と道具と素材がこすれあう響きを、機械が上げるうなりを、耳をそばだててペンを走らせる当人がいる。そう、わしらの仕事はまずもって「聞く」仕事なのだと思い知らされる。(写真はイメージです)
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 はたと感銘を受けるような名文や表現は、あまり記憶に無い。では事実の羅列に過ぎないかと問われると、明らかに個人の感じた肚の言葉はちゃんとにじみ出ている。加飾はそもそもなく、抑制が効いている。それがおいしい水を飲み下すように、なんのひっかかりもなく腑に落ちてゆくのが快い。
 「私」の考えを露わにすることで書ききる、またそうした手法を味として打ち出すライターはいるし、読ませるレポートもあろう。でも魅力を感じて「灯台」として視野に置きたいと思うことはない。
 また余談だけどその方に初めてお会いした時、たくさんの毛玉と猫の毛がついたセーターをお召になっていて「間違いなくいい人だ」と思った。この投稿はおそらくご当人の目にも触れるだろうし、きっとこっ恥ずかしいと思われるだろうから、係る固有名称は極力控えた。けれど、どなたのことかわかってしまう人もいると思われる。わかっても「〇〇さんのことですね」なんてリンク付きでコメントしないでね。したら削除しちゃいますよ(^ ^)。
 15年間(拙が存じ上げる限りの年月ですが)、たいへんにお疲れ様でした。ありがとうござました。おいしいお米や野菜やきのこをつくれる人になってくださいね。そしていつかもし気が向いたなら、何かの形でのレポートを、どこかで届けてください。催促せずに気長に期待申し上げております。
by kawa-usso | 2015-03-24 00:20 | 手の仕事、表現。

観慶丸本店&カンケイマルラボ。

 観慶丸本店といえば、わが石巻の歴史ある陶器店。
 陶器、漆器、ガラスやテキスタイルなどの美しく使いやすい道具、工房品が並ぶ石巻でも屈指のクオリティ高いショップである。
 その向かいに昨年、イベントスペースであるカンケイマルラボが誕生した。作家さんの作品展などを不定期で催す。作り手と暮らしをつなぐ本格的なギャラリーが、石巻にもようやくできたこと、まことにもって喜ばしい。
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 ラボや観慶丸本店内を改修設計した富永明日香さんは、同ラボに自身の建築設計事務所を構える。何を隠そう観慶丸本店の娘さん、しかも師事していたのがレミングハウスの中村好文氏と聞いた時はちと……いやかなりびっくりした。

 この4月11日から、中村さんにまつわるイベントが催される。
 しかも初日は、中村氏講演会とオープニングパーティーも!

 さあこの機会に石巻へ。桜もちょうど開花するかもよ!

詳しくは観慶丸本店のホームページから。
●建築家 中村好文講演会「エンケルをめざして」
 4月11日14:00〜 場所:アイトピアホール
●好文堂 建築家中村好文の定番展
 クロマニヨン カンボジアの万能布展

 4月11日(土)〜 4月26日(日) 場所:カンケイマル・ラボ
by kawa-usso | 2015-03-18 07:18 | 手の仕事、表現。

座主窯、探訪。

昨日、本県は栗原市花山の 座主窯 「夏展」へ(ざすがま)。
石巻や一関市千厩町での個展には何度か行っているが、窯元の訪問は初めて。花山湖を見下ろす緑に囲まれている。
思えばかつては栗原〜栗駒山には年間20回くらい足を運んでいた。22歳で初めて車を買って以来の✕20年とすると、間違いなく、最も足を運んだエリアだ。渓流釣り、キノコ・山菜採り、写真撮り、野宿、正藍冷染の千葉家……。
記憶の最後は岩手・宮城内陸地震のとき。ヘリ基地となったここ座主(旧花山村の中心)で、自衛隊のヘリに載って最被災地の耕英地区へ飛ぶことを希望するプレスに混じっていた(結局、飛べなかったけど)。
は、ともかく。
水と緑。素朴な住まいとギャラリー。鎮座する穴窯(内陸地震で全壊、再築)。ともに暮らすにゃん連。風土(ふど)と静かな暮らしと人柄を映すうつわ。浮世の悩ましき風(多々!)を忘れて遊びました。ありがとうございます。
1枚持っている箸置き小皿を、もう2枚。初めて買ったのよりも少しだけ大きくなっている。カツオなどのおおぶりな刺身にもぴったり。そして飯碗。近年になって始めたという磁器、茜雲がたなびくような窯変。大ぶりなところもわたくし好み(おかわり回数少なくて/笑)

ちなみに帰りに 山菜茶屋 ざらぼうさんでアヴァンギャルドなトマト蕎麦を食した。蕎麦のトッピング&汁は、ほとんど冷製ラタトゥイユ。ハーブ(マジョラム、かな)も含めて、ぜんぜん蕎麦と喧嘩することない。おいしい。それも発見であった。
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by kawa-usso | 2014-07-21 08:06 | 手の仕事、表現。

いーさかさんの個展にて。

 盛岡在住の絵描きさん、飯坂真紀さんの個展に行ってきた。
 建物をよく描かれている。
 小屋とか、古いアパートとか、倉庫とか。
 ずっと長く描き続けているテーマかと思いきや、「5〜6年くらい前からかな」とのこと。じゃあわしが何かと交遊申し上げることになった頃からじゃないですかね。意外と新しい、といえるでしょうか。

 ある作品の前で、しばし釘付けになった。岩手県内の某町にある小屋(写真はその作品のポストカードね)。すぐ脇の国道を通るたび、「ええ小屋やなー」と思って、当小屋ブログにも載せたもんです。同じ小屋に目をつけておられたのだなあ、と親近感親近感。

 これからも小屋(を含む建物)作品を期待申し上げますですね。
 
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by kawa-usso | 2014-05-28 12:32 | 手の仕事、表現。

相変わらずあられもなく。

そんな大股開きであんた、ほら何かで隠しなさい。

あらら、これはいま盛岡で開催中の
飯坂真紀作品展
「46億年の一日」

2014年5月20日(火)~26日(日)
午前10時~18時(最終日17時)
盛久ギャラリー 岩手県盛岡市中央通1-1-35
phone&fax 019-651-8421

のフライヤーじゃないですかー。まるでPRしてるみたいじゃん。
オフィシャルの作品展ブログはこっちらいしけどさー。→
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by kawa-usso | 2014-05-22 12:58 | 手の仕事、表現。

座主窯のうつわ。

 栗原市花山の座主窯さんが、震災後の石巻で初となる個展を1月に催した。御内儀は石巻出身で、NB(おわかり?=猫バカです)仲間の 工藤幸子さんであられる。座主窯の手法は焼締で、お料理を盛り付けると沃土をそのまま器にしたような豊穣を感じるうつわ。

 花山に窯を築いて10年内外(正確には失念)経って、ようやく土の使いこなしに手応えを感じてきたとのこと。その間の苦労たるや、岩手・宮城内陸地震で窯が全壊し、やっとの思いで築窯して再開したら東日本大震災と、言ってみれば踏んだり蹴ったり同然であられた。
 荒波越えて焼き上がった新作からいただいてきたのは、深めの鉢。そもそもは多頭飼いの工藤邸で、猫たちに飲ませる水のサーバーとして作ったシリーズみたい(工藤幸子さんブログより)。両の把手と、底の真ん中にくつろいでいる眠り猫?がエレメント。
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 人が使って悪い道理はなく(1匹飼いにはでかいのだ)、これは肉じゃがとか具ごろごろのシチューがあうなと思った。先ごろ、花巻で鉄砲撃ちさんからもらった鹿肉(どっさり配給されたのだ)のトマトシチューを盛りつけてみたけど、いかがざんしょ。ランチョンは爽やかな藍染縞の会津木綿さ。

 個展の会場となったのは、[食 石川]。石巻の老舗牛肉料理店だった割烹石川が津波で全壊し、昨年11月に住吉中学校の近くにようやく新店舗を構え再開した。牛肉料理だけでなく、いろいろなおいしさにトライアルしてゆく、心意気から一新したお店だ。いずれ予約して、食べに行かなくちゃと思っている。

 窓が大きく、おだやかな白壁に囲まれて薪ストーブが燃えるフロア。聞けば、いま住宅建築で最も評価されている建築家の事務所LH(と書いただけでわかる人はわかる!)で修行した方が、なんと石巻出身!でふるさとで独立開業した。その方の設計という。師匠NY氏がたった昨晩いらして料理を召し上がっていったとか。ほおおおおおお。

 いずれお店のことは、了解を得てゆっくりとご紹介したい。
by kawa-usso | 2014-02-06 21:08 | 手の仕事、表現。

写真展 遠野馬物語Ⅱ

遠野(と馬!)を愛する方から久しぶりに個展の便りが届いた。

高草操写真展「遠野馬物語 Ⅱ 」
初めての「馬物語」から7〜8年経つのではないかなあ。
東京に行きたい件もあるので、ちょうどあえばうれしい。
いずれ現地遠野展も催してくださるとうれしいなあ。

撮り続けている、ということがお元気な証でなにより。
こちらは、偶然にみつけた高草さんの仕事の一端です。
「にっぽん、馬紀行」

そして個展は右に。知ってる馬っこが写ってるかもしれない。

 2月14日(金)〜2月24日(月) 10:30〜19:00(最終日〜15:00)
 東京都新宿区新宿3-26-11 コニカミノルタプラザ
 コニカミノルタギャラリーA 

 ギャラリーの公式インフォははこちら。 
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by kawa-usso | 2014-01-30 15:26 | 手の仕事、表現。

とりらと海の写真展(改)。

 三陸沿岸の芸能とくらし
 とりらと海の写真展
 盛岡市内の3つのお店で開催されます。
 ※会場「ダニーハ」の営業時間に訂正があります。

 主催者発表の情報はこちらどす。blogとりら

 不肖kawa-ussoも1点提供し、それは会場③の「ダニーハ」に展示されるとのことでした。

 とき:2013年7月15日(月・祝)〜27日(土)

 ところ:
①喫茶クラムボン
盛岡市紺屋町5-33 10:00〜19:00(最終日〜18:00) 日曜休 TEL/019-651-7207
②珈琲・酒 米山
盛岡市内丸5-8-2F 12:00〜22:00 日曜休
③珈琲と設計ダニーハ
盛岡市青山町4-45-5 ※12:00〜22:00 水曜休
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by kawa-usso | 2013-07-07 16:20 | 手の仕事、表現。

布もの。

 コースターを集めている。いま手元にあるのは花巻小屋に10枚くらい、自宅に20枚くらい。もっとあったのだけれど、3.11の書斎大損壊で数十枚行方不明になった。
 和紙、樹皮、いろいろあるけれど、和布がいちばん多くて、色も形も多彩で、使いやすさからみてもベストだね。プラスチックとか固い素材は、冷たいカップが汗をかくとびしゃびしゃでみっともない。カップをもちあげた時にひっついてくる。布なら汗を吸ってくれるし、くっつくこともない。昔通ってた飲み屋(in仙台)では、濡れすぎたらさりげなくとりかえてくれた。
 最近、なかまに加わったコースター。左はネコ、右は千鳥。この方の個展にて。
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 でもって以前、カメラポンチョを発注したのだが、またオリジナル品をこさえてもらった。ブックカバーである。
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 本屋の名前が入った紙カバーでは、持ち歩いているといずれ表紙ごとボロボロになる。手仕事品をひさぐ店やクラフト市でけっこう売ってはいるのだが、新書用も文庫用もサイズがあわない。
 で、会津木綿のランチョンマットを切ってつくってもらおうか。あるいは個展会場で売っている布を買って、それでつくってもらおうか。と思ったら「そのために切るのはもったいない、ある布で良かったら」とゆーことになってだな、本を預けてつくってもらった次第。
 ジャストフィット。しぶい木綿に赤い裏地をあわせ、表と同じ素材で栞紐までつけてくれた。芸が細かい!すばらしい!ありがとう!
by kawa-usso | 2013-07-01 17:10 | 手の仕事、表現。


ササニシキ偏愛の米農家兼フリーライター。みやぎ石巻(本宅)&いわて花巻(小屋)……長大な北上川河畔の南北拠点から、東北6県の[農林漁業と食住の文化]を観て聴いて報告する「じぶんメディア」


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