カテゴリ:農都共棲(農と住む)。( 17 )

北上の秋。

 ほくじょうではない。むしろ秋は南下しているし。
 本県石巻市北上町であります。岩手県北上市ではありません。

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 北上川河口の北側にある地区ね。川幅2メートルの清冽な沢にサケが遡上していた。ペアリングと彼女争奪戦が始まっている。
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 橋浦集落のはずれには、「小さな直売所」がオープンした。もう開所式から1週間経つ。まことにもって喜ばしい。道をはさんで向かいにあるザッツ・サスティナブルな屋根工事会社、熊谷産業にお勤めの方が始めた。
 さすがヨシの内外装、竹のササラ、一輪挿し。これはカワイイ❤直売所。間口は追波湾の方角ーまっすぐ東を向いている。開設者にとっては特別に好きな、思い入れのある方角だそうで。日の出る勢いで、小さな畑のうまいものがひとつ残らずおいしく食べられますように。
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a0118120_6204712.jpg熊谷産業の事務所はこんなんよ。→■
直売所の看板はこの人。→■

by kawa-usso | 2013-11-04 06:21 | 農都共棲(農と住む)。

「仕事くれよ」。

 仮設住宅が大手建設業者に流れているようだ。
 資材でも何でも、結局はビッグな中央資本の企業。「一刻も早く」は被災者の切実な声には違いない。県、市町村それぞれの職員にとっても、なんやかや面倒みてくれる大企業に任せれば、そのぶん他の被災者ケアや復興事業に集中できる。
 でも本当にそれでいいわけはないだろう。被災地域だって、支援を受けてばかりじゃいられない。仕事して、自分の足で立って歩きたい。それこそが「復興」。
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 もうすぐ(21日頃)発売の、季刊[住む。]に、地元産の木を使った仮設住宅のレポートが載ります。その住宅については、既にさまざまな方面から取材され、耳にしている人も少なくないと思う。
 そうしたところに自分(雑誌)が出張っていく意味はなんぞや?と問われたら、それは読者の違いだと思う。とにもかくにも、「速く」伝えることを命題にするのがテレビ、新聞、インターネットのニュース。雑誌〜とくに編集サイクルの長い誌は、腰を据えてじっくりとものごとを考える人に語りかけるのが仕事なのですじゃ。
by kawa-usso | 2011-06-13 19:52 | 農都共棲(農と住む)。

種で他国を牛耳ろうとしている者。

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  地震だ火事(原発事故)だってごたごたしているときに、まさに火事場泥棒みたいに動いているのが、世界最大の経済国家のバイオ企業なんだから油断も隙もあったもんじゃない。

 アメリカのバイオ企業モンサント社が、遺伝子組換え作物の栽培・流通・輸入なんかを可能にするための申請を日本の農林水産省に出したらしい。対象作物は、セイヨウナタネ、トウモロコシ、ワタ。農水省がこれらの作物に関する承認に先立ち、パブリックコメント(意見・情報)を募集している。
 ちなみにモンサント社というのは、世界約80カ国に支社を持つ巨大なバイオ化学企業。特に遺伝子組み換え作物に注力し、現在世界で流通する遺伝子作物の約90%が同社の製品とか。

  kawa-ussoはさきほど、パブリックコメントとして「承認反対」の意見を投じました。
 1、そもそも遺伝子組換え作物を摂取し続ける安全性がまだ確かめられていない。
 2、国産を選んでれば少なくとも主食材として口に入る機会は少ない、という現況。
   これが選択できなくなってくる。
 3、つまるところ、他国の食と農の[喉元]を握って儲けようとしている。
 4、自家採種禁止の契約ケースが多く、導入農家は種子を毎年買わなければならない。
 5、しかもモンサント製の除草剤とセットで売られる可能性高し。
 6、在来品種へのこれ以上プレッシャーを与える可能性は避けるべき。


 こちらからご自分の意見を表明できます。6月21日まで。時間たっぷり、とは言えません。
 一言でもいいみたい。「承認反対」とか。たとえばよ、た・と・え・ば(笑)。

■遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの
 第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集について

※総務省ホームページ
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.html

■↓WEBではここから送信が可能です。
※農水省のページに飛びます。
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html

●そのほかの提出方法
 郵便 〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1
    農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課
    組換え体企画班 河野宛

 ファクシミリ 03-3580-8592

 この話題はツイッターでさまざまな方面から呼びかけが聞こえてきた。kawa-ussoは、こちらの園芸家/園芸ライターさんのブログで、ことのアウトラインを知りました。ぜひ訪問してみてください。YouTube上の「アグリビジネスの巨人"モンサント"の世界戦略」等の参考リンクも貼られています。
by kawa-usso | 2011-05-30 11:13 | 農都共棲(農と住む)。

よい記事を見逃していた。

例の「マシンガン・ブログ」。
あんまり弾が出てくるもんで、たまに読み逃しちゃう。
「農業に奇跡は要らない」

数年前に書いた自分の記事は、同じ[プレミアム米]生産農家についてであったことを少し思い出す。
「非プレミアム派。」
by kawa-usso | 2010-11-15 06:36 | 農都共棲(農と住む)。

「されど」は言わず。

 チゲさん(仮名)は、岩手南部のあるまちで、養豚農場を経営している。特に●●豚というブランド化はしていない。するつもりがない、どこ吹く風と飄々しているのだ。
 「たかが豚肉なんだからさぁ、グルメだのこだわりだのって言いたくないわな」と、石橋凌に似た(個人的な見立てよ)顔で笑う。●●豚とか●●豚を送り出す経営者が聞いたら「おたくのノーブランド豚と一緒にするな」と息巻かれそうななことを、さらりと言う。
 でもチゲさんが育てる豚はおいしい。チゲまだむが調理したトンカツと、生肉を譲り受けてこさえたスモークで味わった。水は地中深く掘削した井戸水を与えているし、餌とともに国内某所から取り寄せる「土」を食べさせているという。
 「家畜ってのはさ、基本的にみんな貧血状態なんだ。特に子を産む母豚はね。つまりは血中のミネラルが不足している」
 土はミネラルの塊、そのものと言ってもいい。汗をかいた後に塩辛い味付けがおいしいように、生き物の舌は、足りない栄養素をおいしく感じるようにできている。だから豚っこたちは、ヒミツの土をもりもり食べるのだ。他にも、うまい豚を育てる心血の注ぎ方には余年がない。その辺の話はじつに楽しくて、コーヒーをすすりながら聞いていると時間があっ!ちゅう間に過ぎてゆく。
 「それだけ手をかけているのは”こだわり”じゃん。こだわってるなら、率直に言え! そうして何悪かろう」とツッコミが入りそうな気がする。でも、こだわりかどうかは、個人の認識の範疇である。
 チゲさんはPR(=ブランド化)を必ずしも良しとしない。代わりに、「たかが豚肉」と公言するのだ。ふつうは「されど豚肉」と必ず続けるものである。チゲさんは、決して「されど」を口にしない。腹の底で、自分が育てる豚の味には自信はもっている。でも言わない。粋じゃないか。
 じぶん的には、ブランド化を必ずしも否定するつもりはない。名は体を表すというように、良い中身こそネーミングやキャッチフレーズも含めた外見にあらわしてしかるべき、と思う。デザインの意義もそこにあるのだ。でもPRをプライマリとするあまり、誇張や美化、「グルメ」、流行りもんレベルの 「こだわり」訴求に頼る売り方には明確に異を唱える。そんなつまらない言葉よりも、チゲさんのように、自信を抱きながらも寡黙で誠実な生産の方針こそ好ましく、信頼に足る。
 チゲさん自身がPRしないのだから、一般の人が彼の飼育法や方針を知る方法はほとんどない。小生がチゲさんと知り合えたのは、個人的な出会いと機会のたまものである。そこを差っ引いてチゲさんの言葉に本質を探りあてるならば……。
 要するに、豚肉はたいそうな贅沢食じゃないのだ。チゲさん自身が生産する豚だけとは言わず、ごくふつうの豚肉を(でも、やっぱ地域産、国産!)、じゃんじゃん食ってくれと、食べ手(消費者)を励ましているのだよ。
 大事なことは、スタイルとしてのブランド化、などではない。絶対に。当方もブランド化なんぞはともかく、「たかが米、たかがササニシキですよ」といつも言えるようでありたい。
(けっこう微妙な論を展開している。当方はいわゆるコピーライティングに文章作法を学び、20代をその仕事に徹してきた。純然たるアドから離れて久しいからといって、広告やPRやブランド化の悪口を言うのはフェアじゃないと言われるかもしれないが、ま、はっきり言えば僕は「宗旨替え」したと言っていい)

 
by kawa-usso | 2010-11-10 21:24 | 農都共棲(農と住む)。

マシンガン・ブログ。

a0118120_1040180.jpg 先月の更新は10本であった。こまめな方だ、と思っていたら、とんでもない人が身の回りにいるものだ。

 「10月は28本しか書かなかった」だって。当該ブログの月別投稿数を見ると、27本が最低。36本、40本、7月には50本(!)。投稿は毎朝で、起きて、朝食を自分でこさえて、食べて、おそらくは一日の算段を考えながら、2〜3本くらい涼しい顔でブログを投稿し、更新した旨を逐一ツイッター上につぶやいておられる(朝飯メニューがみんな美味そう)。

 瞠目するのは、勢いに乗って書かれた投稿の一本一本に、駄作がないのだ。てにをはとか、句読点とか区切りとかはどうでもいい。ただただ勢いに乗った筆致で連射する言葉がオモシロく、時に深い。作り手(農家)や買い手がドキッとする、核心を揺さぶるようなことがつぶやかれることもしばしば。野菜なり米なりを、「三方良し」であるべく売るのも大変極まりない仕事だ。上辺だけを見ない、見ているもの考えていることが明確で筋が通っている。その上に、文章表現の才がある人には、当方のような訓練によって書くようになった一応の「プロライター」は叶うものでない。

 とりあえず時間がある方は、ひと月分をじっくり読んでみて。
 そして、きっとこの店に行きたくなる。kawa-ussoササニシキも売ってます。
 ちいさな野菜畑(盛岡の、農家と直接取引のお店)
 お店の詳しくは、[2010年現代農業2月増刊]に、店主自筆の稿で紹介されてます。店内の食堂で作るお弁当も、きっと食べてみたくなる。(値引き合戦に血道をあげる、[よっともっと]とかスーパーの画一弁当とは正反対を向いたザッツ・おべんと!)
 写真の豚丼(600円)は、食堂の一品。ニンニクの効いた、かなりガッツリ系の味付けが力強い。手抜きでないどころか手を尽くしたメニューが500円からあるです。
by kawa-usso | 2010-11-02 11:42 | 農都共棲(農と住む)。

花に罪はない、けれど。

 セイタカアワダチソウが満開である。
 いわゆる外来植物であるが、美しくないことこの上ない。毒々しい黄色、風情のかけらもない立ち姿、他の植物を制してありとあらゆるスペースに住処を広げる、強欲で節操のない繁殖力。
 という見方も、もちろん一方的なものである。蜜源になるらしいし、菖蒲湯のように使うとアトピーのかゆみに効くとか効かないとか。この花を美しいと感じる人も、きっといなくはないかもしれない。。根から他の植物の生育を阻害する物質を出すらしく、いずれは自家中毒で自分も生育できなくなる、と聞いた(ばっかみたい)。
 当方にとっては、やっぱり好感はもてないなぁ。使われることなく荒れた農地が、まるでこの花の畑のようになる。悲しい色だから。
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by kawa-usso | 2010-10-30 19:51 | 農都共棲(農と住む)。

ツケで買ってる本。

 定期購読誌は、仙台の極小書店から月払いで買っている。古くから市内の企業に宅配している書店で、デザイン事務所や代理店も多数。21歳のとき、当方が入社したプロダクションにも配達しておられた。考えて見れば長いおつきあいである。
 いま買っている本は、市内の関係各位宅へ配達されているので、しばらくぶりに行くと積ん読状態。たまにふた月分ツケを溜めたりして(いかんいかん)。
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 [うかたま]、旅先でもごはん。うちで、もちろんごはん。
 義務感で食べるでなく(そういう食べられ方は作る方も御免である)、楽しく、おいしく、残さず食べ尽くす暮らし方を思い出してもらえないかなぁと。
 「田んぼ機械カタログ」、「コメ時事用語辞典」、農家でありながらけっこう楽しく読めますね。歩行型水田除草機とか、動力散布機、切り抜きPHOTOで見るとずいぶんかわいい(笑)。

a0118120_1329689.jpg 次号季刊[住む。]の拙稿[畑からの手紙]では、わたくしも農業機械について書く予定である。もっと笑える農機があるんだぞ〜。覚悟してもらおうか(何を?)。

 現代農業増刊[季刊地域]Vol.3。は、特集「空き家を宝に」。表紙が小屋萌えをそそります、余談だけど。
 空き家、閉廃校、撤退した農協施設、うちの辺りにも山盛りある。よそからの移住者に貸す道。地域の拠点として再生する道。踏み出している地域があるのだなあ。
by kawa-usso | 2010-10-10 13:51 | 農都共棲(農と住む)。

愛とは言わんが、口蹄疫にカウンターを。

15年以上前、キヨシロー&仲井戸が牧場の木陰で歌う特別番組があった。
角川書店の提供で、深夜にオンエアしたもの。
 ※[加筆]タイトルはたしか「Everyday We have the Blues」
ふと思い出し、モノは試しにYouTubeで「角川 キヨシロー」を検索したらずばりHit。
すごいツールというか媒体ができたもんだと、つくづく思う。

この番組、VHSビデオで撮ったはずなんだけど、たぶん友だちを回りまわって誰かのとこでホコリを被っている。あるいは捨てられいるか?



 [7と11]というコンビニの店頭で宮崎県への口蹄疫感対策義援金キャンペーンに募金した。小銭が底にたまっている中に野口英世クンを入れると目立つような気がして500円玉を落とす。むしろそうした方が募金箱が目に止まって効果を上げるかもしれないけれど。キャンペーン中に、もう何回か入れようと思う。焼け石になんとかかもしれない。渦中の外からの無責任な呼びかけではあるけれど、がんばってください。
 食べることもせず、できず、殺してただ捨てるしかない牛や豚たちを思って、嗚咽を上げる畜産家を正面から撮っていたニュース映像がいたたまれない。(その後のバラエティ番組欄に「究極の焼肉」とかなんとか踊っているのが無節操極まりないと思わないのか?)

 世の中にはクールな人間が少なくはない。食べるために畜肉を生産することも、引き取り手のない犬の殺処分も、疫病動物の殺処分に「心は痛まない、痛んでなんかいられない」と言う。「他の生物を殺して食べるのは自然の摂理。そこに情をはさむ方がむしろ偽善」というのは、メディアにもよく登場するコラムニストの弁。
 なるほど、いままさに息の根を止めようとしているインパラの立場を慮(おもんぱか)るライオンはいない。あらゆる生命は自分と、せいぜい自分の子の都合だけを一方的に考えて生きている。それで不具合が起きないようにできているのが自然界というものだ。平原に生きるライオンがどれだけシャカリキにインパラを食い尽くそうとしても、食べることができる量を圧倒的に上回ってインパラは増えつづけていくのだから。

 しかし人間は、自然を変え、本来のありようを歪めるほどの力を持ってしまった。人が、他のあらゆる生命と異なっている最大のポイントはここだと自分は思う。火を使う、道具を作る、他のどんな生物よりも高度な言葉〜情報を操る。それらを統べる知能が高い。・・・といった「違い」はどれも表層でしかない。

 環境汚染や地球温暖化というのは、人ならではの力を際限なく行使した結果だ。やろうと思えば地球まるごと、アリの子一匹生きられない環境に塗り替えてしまうこともむずかしくはない。「そのあと我々がどう生きるか」を問わない、スペクタクル映画に登場するマッドサイエンティストのように破滅的な度胸さえあれば。そこまで劇的でなくても、地球の環境をかなりマイルドに(その実ダイナミックに)変えつつあり、事実、必死でCO2減らそうとかシロクマを守ろうとか言ってる。

 いずれ自分たちの暮らし方に不利益を被る万象を、どうすれば好転させられるだろうか。おもしろいことにそのモチベーション、というかカギもまた、おそらく人しか持っていない能力にある。他者の立場でものを考える〜慮ることだ。
 仏教が動物食を禁じたことわりは「自分の足で逃げるものを追いかけてまで殺さない、食べない」ことだという。植物も含めた他の生き物を殺さなければ自分の命はない。そのことに人類史上初めて気づいた人はどれほど戦慄しただろう。葛藤し心を内視し続けた果てに獲得した「慮る」能力は、「甘い」「感傷的」で片付けられるものではないと思う。

 「愛」を叫んでカッコがつくのはキヨシローくらいしかいないけど、場所も、時間も、生き物のカテゴリーも超えて、他者もつつがなく生きられればそれに越したことはないではないか。ベゴっこ、ブタっこ一族の、飼われながらもおだやかな普段が永続するように。畜産農家が廃業することなく再起できるように。党も地方も国もない。ここからできる最速で最大の防疫を、畜産農家の保護と再興策をしなくちゃ。応援しなくちゃ。宮崎牛も見つけたら買わなくちゃ。宮城ではどこで売っているのだろう。
 あえて低俗とは言わんが(言ってるじゃねえかバリバリ/笑)いわゆるグルメ番組の類を愉しみに観ている人であればなおのこと、うまいもんを享受するだけではいけない。
by kawa-usso | 2010-05-24 12:56 | 農都共棲(農と住む)。

[季刊地域]。

a0118120_13185320.jpg もっと早く紹介するつもりだったが、諸事情により1ヵ月あまり遅れてしまった。
 農家やその関係者でない人にも知られている農文協(農山漁村文化協会)の雑誌ってなんだろう。やっぱ[うかたま]かしらん? 季刊[住む。]?(編集はちがうけど)
 [月刊現代農業]は「農ハウ」が柱の実用書だし、隔月の[増刊現代農業]は農林漁の営みから築く暮らしのレポートを満載した提言誌。その[増刊]が、ほら、新しい顔で語りだした。[季刊地域]

 基本的なテーマは変わった訳でないし、変わるべきものでもない。これまでの[増刊]が続けてきた報告とメッセージである。楽しげな読み物を加えた長短のメリハリ、A4変形へのサイズアップを生かしたビジュアル力、落ち着いて読みやすいデザインが与えられた。

 ちょっと他にない中身だと思う。暮らし方をテーマにおいて「おいしい、美しい、きもちいい」を取り上げる雑誌は数々ある。手に入れ、使い、享受することから考えていきましょうと呼びかける手は「あり」だし、耳目を集めるにも有効だ。
 けれど一面においてそれは呑気で悠長な姿勢に違いなく、ゆるゆるしている間にも農林漁家は廃業し、田畑や海山は荒れ、集落が消えている。快適を享受するだけではダメなのだ、はっきり。快適を自分も作り出すこと。直接作れなければ、作ってくれる人を支えること。そこまで考えよう、と誌面から呼びかけが聞こえてくる本はほんとうに少ない。[暮らしの手帖][住む。][考える人][うかたま]・・・。
 さらに「はじめよう、実行しよう」と提案できる方法論で、[季刊地域]はこれからも編まれていくはず。

 巻頭記事「農産物デフレ〜適性(まともな)価格を地域から」では、九州のよかおなご[もりち]が現場の声を拾い、みごと切込隊長を務めています。いけいけ〜。
by kawa-usso | 2010-05-07 14:29 | 農都共棲(農と住む)。


ササニシキ偏愛の米農家兼フリーライター。みやぎ石巻(本宅)&いわて花巻(小屋)……長大な北上川河畔の南北拠点から、東北6県の[農林漁業と食住の文化]を観て聴いて報告する「じぶんメディア」


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