<   2011年 04月 ( 23 )   > この月の画像一覧

炊き出し、人生初体験。

a0118120_2057204.jpg
 いしのまきのーきおの面々と。石巻のお隣り、東松島市東名浜の住宅街で実施した。大小海水浴場、カキや海苔やアサリの養殖、奥松島の遊覧観光などで暮らしを立ててきた浜。
 うそ!っちゅうくらい具だくさんの豚汁。ひと臼分の杵つき餅(きなこで供した)と、きゅうりの一本漬けともども、完食してもらいました。

 その場で食べる人、家から鍋をもってくる人。それぞれに、受け取ったときの「きょうもなんとか安心だ」と、言ってる顔。おいしい(と、みなさん答えてくれたいちおう)ものの力って、すごいなあ。
 残さず食べてくれてありがとうございました。
a0118120_21113558.jpga0118120_21122389.jpg

a0118120_12383140.jpg
 (追記) ちなみに胸の絵柄は「日本のよい食ちゃん」です。
by kawa-usso | 2011-04-30 21:15 | 震災を越えて。

陸前高田に桜咲く。

 在郷大工集団といわれる気仙大工の取材に、茶摘みの取材に、いつか記事にできたらいいなと思って材木屋さんや木挽きさんの話を聞きに。たくさん通った、陸前高田市。青く澄み渡る気仙川のほとりも、大好きな風景でいっぱいだった。
a0118120_2235775.jpg

 そのひとつだった、川沿いの畑。とてもていねいに、いつくしむように耕していることがわかる、美しい畑だった。桜の木の下に小屋がかけてあって、その下で涼んでいる、畑の主さんを見かけたこともある。
a0118120_2237440.jpg

  いまは小屋が跡形もなく流され、畑は泥がかぶってひび割れていた。満開を迎えようとしている桜だけが、いつもの春と変わらない。
 人生の折り目、折り目で見た桜は一番美しいという。家族や、住まいや、なりわいを失った人にとっては、やはり何の意味も持たない無情の花に映るのだろうか。願わくは、闇のなかでともる一筋の光と感じれくれる人が、一人でも居ますように。
a0118120_22263010.jpg


a0118120_22464722.jpg うれしい発見もあった。高田の市街にあった種屋さんが、郊外で営業していた!
 HPを発見し、種苗のプロであることがわかり、今年はトマトの苗をここから買ってみようと思っていた矢先の津波だった。電話をかけたら「桃太郎ファイトの接木苗はありません。畑が流されて、苗は限られているんです」
 そうですか。でもいい、来年は必ず買います。とにかく良かった。また、葉を伸ばそう、花を咲かせよう。くどいけど、良かった。うん良かった。
by kawa-usso | 2011-04-27 22:52 | 震災を越えて。

たまには、さぁ。

a0118120_19293926.jpg
「わしらも紹介してくれえ」

 あ、すまんすまん。
 花巻小屋のミミ(左/母)とチビ(右/息子)。
by kawa-usso | 2011-04-27 19:31 | NB(猫バカ)&生きもの。

種、蒔いた。

 忘れるとこだった。
 きのう4月24日、播種。
 ササニシキ、ひとめぼれ、みやこがね(もち米)。
 環境保全米ではなく、分類では慣行栽培になる。
 でもなるべく農薬は使わないようにしたいが。
 ●ダコニール1000(vs苗立枯病)、500倍を500ml/箱。
 ●培土は、ヤンマー育苗用培土・ゼオライト入りDX。
 
by kawa-usso | 2011-04-25 15:13 | いま田んぼでは2011。

日本の建築を支持する。

a0118120_19123125.jpg 石巻の高長金物店は、いわゆる荒物屋さん。ビーパル(小学館)の2010年2月号、「生活の森羅を売る、東北の雑貨店」で紹介した、とっておきの店。
 漁港のまちのよろず屋さんは、貝むきや、切先をつぶして丸くした網切り(魚体は傷つけず網だけを切る)など、浜の漁師が使う独特の刃物がいっぱいなのであった。春夏秋冬で変える店頭のディスプレイも、とても楽しみにしていたのだ。

a0118120_1955482.jpg

 築100年以上の店は、ごらんの貫禄である。いや、やはりあったと言わなければならないのか。津波は容赦なく、1階をめちゃめちゃに壊して流し去った。その店頭にはロープが張られ、「危険」の張り紙。ご主人はどこへ避難しているのだろう。

 でも、ひとつ気づいたのだが、屋根の瓦は一枚も落ちていなかった。きちんと施工されていたのだろうし、住まい自体も太い材がきちんと組み上げられ、少なくとも倒壊はしなかった。生存空間をちゃんと確保したのである。

 昨日、震災以降初めて、住宅ビルダーのCMがオンエアされているのを観た。早速というかなんというか、「地震に強い●●工法」を売り込んでいたのであるが。大きな地震のたびに建築業界は、それもCMなどのキャンペーンを張れる企業が、自社工法の強さを訴求する。そうしたコマーシャルメッセージで、どうも「木造は地震に弱い」「瓦屋根は重くて地震に不利」といった考え方を誘導しているように見えて仕方ない。営業スタッフなどは直接、悪口でも言っているのではないか?

 言うまでもなく、工法などをうんぬんする以前に、「ちゃんと設計され、ちゃんと施工された建物か」が肝心要であって、高長金物店の建物は、そのことをちゃんと示しているのだ。瓦屋根だって、屋根重量に耐えうる躯体、瓦自体の耐震施工ができていればノープロブレム。何よりも瓦でしか造り得ない美しさと文化を、誤った考え方を流布してまで奪おうとしているのだとしたら、許せるものではない。

 おそらく建築業界、建設業界は復興特需を期待しているし、一部では始まっていると言える。被災者は早く治してほしい、ちゃんとした住まいに戻りたいと、それこそ身を切るほどに請い願っているだろう。当然である。当然だけど、どうか一方的な我田引水の情報には惑わされず、在来の建築技法と様式も含めて、検討してもらいたいと強く願う。
by kawa-usso | 2011-04-23 20:00 | 震災を越えて。

田作り。

a0118120_6234866.jpg
鋭意進めております。
堀の土をすくい上げる。あたた……腰が。
a0118120_625013.jpg
てんとう虫が起きだしてた。
アマガエル5〜6匹を無理やり起こした。
by kawa-usso | 2011-04-21 06:26 | いま田んぼでは2011。

石巻、開花。

a0118120_22231838.jpg仙台は満開。
けど花冷えどころかあまりにも寒い。
夜になってボタ雪降ってんだもん。

澤乃泉は、本県北部、
登米市石越町の、とても小さな蔵。

あまり研ぎ澄まされた感じではない。
甘過ぎでも、辛過ぎでも、重過ぎでも、軽過ぎでもない。
凡庸なのかといえば明らかに違って、
ちゃんと米のうまみがある。
とてもバランスのよい酒。
日本酒の指標になるような良酒よん。
by kawa-usso | 2011-04-19 22:28 | 震災を越えて。

5月は盛岡[モリブロ]へ。

「本でつながる、気持ちひろがる。盛岡(モリーオ)から。」
モリブロ【モリーオ(盛岡)+リブロ(本)】 [公式サイト]

 盛岡のふだんを綴る本[てくり]を発行している[まちの編集室]を中心とした実行委員会が、本を楽しむイベントを催します。さぁさ本を片手に、東北の5月のまちへ。

いつ? 参加企画イベント………5月1日(日)〜31日(火)
    公会堂メインイベント…5月14日(土)〜15日(日)


■公会堂メインイベント(詳しくはこちら) (岩手県公会堂はこんな建物よん。)
 アン・サリー コンサート(14日)
 幅 允孝氏トークショー(14日)
 出版者ワークショップ in 盛岡(15日)ほか

■参加企画イベント……盛岡市内30ヵ所で。

        [フライヤーPDF]
a0118120_80593.jpg


催しのひとつにkawa-usso参戦(?)いたします。りんごの木箱1コぶん、どんな本をもっていこうか。
●[わたしの本棚展]
「[てくり]が気になるあの人の本棚から、蔵書をお借りして展示します。リンゴ箱につまった〝世界〟をのぞき見てください」
           5月14日(土)、15日(日)10:00 〜 17:00 
           岩手県公会堂 特別室 入場無料
【参加予定(敬称略)】
木村衣有子(文筆家)、山本実紀(羊毛作家)、
渡辺征(フリーライター、農家)
伊藤清彦(元さわや書店本店店長)、栃内正行(盛岡出版コミュニティー代表)
田中美菜子(漫画家)、前野久美子(火星の庭店主)
てどらんご文庫(盛岡町家の資料等)、オガサワラユウダイ(イラストレーター)
桜川ちはや(万葉集研究家、イラストレーター)
by kawa-usso | 2011-04-17 08:25 | 手の仕事、表現。

モジモジ君。

「と!」

「とりあえずビール。の、と!
「とっぴんからりん、すっからりん。の、と!
「ときどき思い出してね♥。の、と!(誰のどんなセリフや)
……「と!」
a0118120_11515888.jpg


……苦しい? 苦しいかな。
by kawa-usso | 2011-04-16 12:07 | NB(猫バカ)&生きもの。

取り戻したいもの、はあるけれど。

 河口から13キロ。国内でも屈指の緩勾配の川。
 (1万分の1=80キロさかのぼった岩手県一関市狐禅寺の川面は海抜8m)
 だから、潮の干満にともなって川面も上下する。塩分で重い海水の上に、軽い真水が載っていると考えればいい。汽水域の水理である。
 震災のあと、川の水位が高くなった。満潮の時は特に、川面がぐんと近い。気のせいではなく。
 後の報道で知ったが、水位が高くなってのではない。地べたが沈降したのだ。石巻地方全体が、60〜70センチ沈んだという。
a0118120_20585888.jpg

 3.11は、人の精神にも地殻変動を起こした。自分だけでなく、友人知人の多くが、この危機に多くのことを考え、公私メディアで発信し、ある人は行動に移している。良かれと思って発した言葉や活動が、必ずしも望んだとおりに受け取られないことも多々生じている。昨日は確かだと得心した考えや目標が、今日になってがらがらと崩れたりする。そして一からまた積み上げるのだ。脳内ビルド&スクラップ……。

 失った住まいを、仕事を、暮らしを取り戻したい。当然のことだ。
 でも、震災前のあの社会にそのまま戻ってはいけない。そういうものもあると感じてしまう。

 たとえば。あの激震から、電気のない過ごした。実を言うと、決して悪い気分ではなかったのだ。部屋ごとの照明も、テレビも、炊飯ジャーも、ネットもメールも使えなかった。けれど室内にいて窓からの星明かりに気づいた。土手に出て見渡すかぎり街灯ひとつ点いていない夜景には、爽快感さえ覚えている自分に気づいたくらい。不謹慎と思われても仕方ないが。
 5日目の夜、遠く眺める町に通電した。次の夜、山すその集落に、ビーズを連ねたような明かり点った。そして8日目に、拙宅。震災前の日常がひとつ、戻ってきた。それがどこか空々しい。

 直火でごはんを炊き、練炭で湯を沸かし、ボウル1杯の水で食器を洗い切る。1週間というものを、なにをするでもなく過ごす。生産的ではないけれど、垂れ流すような浪費もない。愉しさと、ある意味で手応えのある食であり住であった。が、父母はずいぶん苦にしたものである。昭和10年代に生まれ、ローテクな暮らしを少なくとも30年は続けてきて原体験となっている世代が、である。さんざん苦労を重ねてやっとたどりついた快適な生活レベルは、強固に重ねた上塗りだ。もはや「落とす」ことが耐え難い。

 きっといましばらく、混沌はつづくのだろう。行ったり来たり、上って降りて、それぞれの迷路を走る。徹頭徹尾ブレがなく生きていければこんないいこたないが、難しいね。少なくとも、驕りだけは持たずに、明日を迎えたいな。おやすみなさい。
by kawa-usso | 2011-04-15 23:22 | 震災を越えて。


ササニシキ偏愛の米農家兼フリーライター。みやぎ石巻(本宅)&いわて花巻(小屋)……長大な北上川河畔の南北拠点から、東北6県の[農林漁業と食住の文化]を観て聴いて報告する「じぶんメディア」


by kawa-usso

プロフィールを見る

カテゴリ

●PROFILE
●(備忘録)田んぼ2015
●住めば都的トウホク。
▼[以下はすべてアーカイブ]
FOOD×風土@とうほく
酒、肴、菜、飯。
手の仕事、表現。
NB(猫バカ)&生きもの。
本の話題と掲載誌。
クルマ、ギア、グッズ。。
私立 東北雑貨屋研究所
農都共棲(農と住む)。
花巻小屋とカヌー。
宮手県の風景。
震災を越えて。
いま田んぼでは2014。
いま田んぼでは2013。
いま田んぼでは2012。
いま田んぼでは2011。
いま畑では2011。
雑感、いろいろ。
いま畑では2010。
いま田んぼでは2010。
いま畑では09。
いま田んぼでは09。
教育ファーム。

検索

twitter

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

フォロー中のブログ

いわてぐらし。
Botanic Jour...
blogとりら

以前の記事

2016年 06月
2015年 12月
2015年 10月
more...

その他のジャンル