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環境保全米?

ああ今年の作もヲワタ。
とかなんとか、ほっとしている暇もなくこんなもんが届いてるのな(しかも締め切り15日)。よく言やあ商魂たくましい。ふつうに言えば、こういうとこだけ抜け目ない。
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農協の米の栽培タイプ分類には、主に特別栽培とS基準(慣行栽培)の2種がある。特別栽培は「慣行栽培に比較して化学合成窒素成分(化学肥料)2分の1以下、&農薬2分の1以下」。これを宮城県では「環境保全米」の呼称で広めているわけです。
条件を農薬に絞って言うと、特別栽培は農薬の成分カウントが、いしのまき農協の場合は8以内。1成分の農薬を1回使用すれば1カウント、2回使用すれば2カウント、という計算法だ。慣行栽培であるS基準はカウント17以内(いしのまき農協)。
拙宅は特別栽培米(環境保全米)ではなく、S基準である。じゃ農薬カウントは17に近いのか?
いいえ。農薬カウントは8。特別栽培米と同じである。違いはといえば、ひとつの防除目的に対応する農薬数種の中から、農協が「特別栽培米用」と認定した農薬を使っているかどうかであって、成分カウントはどの薬剤を選んだってほとんど変わらない。S基準用は効果が小さくて他種類・他回数を使わなければならない……というわけではない。そもそも農薬を17成分カウント前後使っていたのは今から20年以上前のこと。成分8以内で特に難しくもなく、おおむねの病気や雑草を防除することはできる。カメムシも、畦畔の雑草刈である程度コントロールすれば、悪名がささやかれる「ネオニコ系」のカメムシ防除剤を使わなくてなんとかなると僕は考えている(カメムシ食害の斑点米と、等級基準&流通の問題はまた別の機会に)。
そもそも特別栽培米〜宮城県でいう環境保全米に適用される農薬成分の何が環境保全なのか。農家や購買者に理解できるような根拠はどこを探しても見つけることができない。温湯消毒機の開発で種子消毒剤を完全に不要のものとしたことは評価できるとしても、赤とんぼやイナゴすら消えてしまった田んぼで環境保全もなにもないだろう。この薬剤で影響を受け得る生物に「トンボ」とか「イナゴ」って、"きちんと”表記してある環境保全米用農薬て何なのか。
さて何が言いたいのかつったら、要するに「言行は一致させようや」ということなのだ。僕自身は無農薬で栽培するノウハウは持っていないし、研究の途にさえ着くことができない。
けど看板に偽りありのもので「環境を守ってます」なんて、口が裂けたって言えやしねえ。
なので、堂々とうちの米はフツウです。現代の慣行栽培です。はい。
by kawa-usso | 2015-10-06 00:24 | ●(備忘録)田んぼ2015

今年のおっ米の検査だよ。

「小さき花 市民の放射能測定室」
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で、当家の本年産ササニシキを計測していただきました。
「3時間の長時間の測定をしてみました。
 下限値セシウム134,137、共に0.6ベクレルで不検出です。
 ほとんどピークはみえません。」
と、ゆうわけで、7年ぶりに堆肥を使って栽培してみたお米、
希望してくださる方にはお分けいたしますね。
各位がきっと気になる、農薬を含めた使用資材は、右のとおりです。悪名疑わしい「ネオニコ」カメムシ防除剤も、当家程度の面積では断りようもなく、ラジヘリ散布を許しております。

■本田施肥(元肥)
 4/19 堆肥1000kg +化成肥料「いしのまき有機」26.7kg/各10アール
■追肥
 6/5 NK化成68、5kg/10a
 7/27 同     3.1kg/10a
■使用農薬
 4/12 ダコニール1000(vs苗立枯病) 500倍を500ml/箱。
 4/22 タチガレエース液剤(vs苗立枯病) 500倍液を500ml/箱
 5/6 嵐ダントツ箱粒剤(vsいもち病ほか病害虫) 50g/箱
 5/17 クサオウジHジャンボ(vs諸雑草) 10袋/10a。
 8/5 スタークル液剤(vsカメムシ) 0.8リットル/10a
by kawa-usso | 2015-10-05 20:33 | ●(備忘録)田んぼ2015


ササニシキ偏愛の米農家兼フリーライター。みやぎ石巻(本宅)&いわて花巻(小屋)……長大な北上川河畔の南北拠点から、東北6県の[農林漁業と食住の文化]を観て聴いて報告する「じぶんメディア」


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