「ある生か」。

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 簡単にものを捨ててたまるか。そういうものの持ち方使い方がいちばん大切だと、ずっと思ってきた。自分にとって価値のない、魅力のないものは買わない。これは簡単。ムズカシイのは、魅力やメリットが所持の基準ラインを出たり入ったりするもの。いま相応の魅力を感じるが、いくらも使わずに手さえ伸ばさなくなるようなものを、きちんと見通さなければならない。
 宛が外れた体験は一度や二度ではなく、そのたびに増やしたゴミに目を落として、鍛え方が足りんなあと省みた。少しずつであろうとも、選択眼は進歩していると思いたいが、いかがなものだろう。

 季刊[住む。]41号が、本屋さんに並んだ。その特集が、「今あるものを生かす」(勝手に略して、「ある生か」)。ものが住まいともなれば、お役御免として生じるゴミは、バッグや衣服などの比ではない。改修は、新築よりも先に検討されるべき最初の選択肢だ。いまそこにある家に愛着はないのか、もてないのか。住まいを見つめると同時に、自分を冷静に見つめる視線が大切。
 それ以前に、あるものを生かすたくさんの手法が、そういうノウハウに長けた人たちがいることをもっと知ってもらわなくてはならん。地元や近圏で、きっと探せるよ。マス媒体と展示場しかなかった時代と違って、いまインターネットは上手く使えば強力なツールなのだし。[住む。]や、ほかにも住まいの雑誌はいっぱいある。
 ビルダーのCMや新聞広告は、震災以降なおいっそう目も当てられないものになった。一番最初に見たビルダーのCMは、震災から2ヵ月くらい経ったころ、企業広告だった。いまは実に即物的で、「震災復興支援」を謳っている。トップアイドルや人気アニメのキャラクターを使った(まさに子供だまし)キャンペーンまで。住まいを何だと思っている。「気になったハウスビルダー名 苦情」で、アンド検索してみてはいかがでしょう。(追記:社名によっては)ぞろぞろ出てくるよ。

 [住む。]41号。取り急ぎの読後感想ぴっく。
■「根っこの生えた家」ー築およそ半世紀の、農家の母屋を、暮らし方に添って改修した、ていねいな記録。
■「この地 この家 この暮らし」ーみかんの里で、あたりまえのこととして古家を手直しし、住み継ぐ意志。モノクロ写真のコク深い明暗に、久々に写真表現の強靭な足腰を見る思い。
■「風土倶楽部のおすそわけ」ーどぶろく。。。呑みたい。そうなのだ、東北の某土地に行くと、ほんとうに農家のかーちゃんが気前よくペットボトル1本(2リットル!)くれたりするのだ。

 ゆっくり、ゆっくり読んでいきますよって。

 kawa-ussoの「ある生か」レポートは、「再生可能エネルギー入門2章〜岩手県葛巻町の取り組み/農村環境からエネルギーを。」。1章は槌屋治紀氏の「だれにもわかる入門講座」。に続く、実践自治体のレポートです。
by kawa-usso | 2012-03-24 12:50 | 本の話題と掲載誌。


ササニシキ偏愛の米農家兼フリーライター。みやぎ石巻(本宅)&いわて花巻(小屋)……長大な北上川河畔の南北拠点から、東北6県の[農林漁業と食住の文化]を観て聴いて報告する「じぶんメディア」


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