再開、千葉のり店。
2011年9月、本県南三陸町で催された[アートでたどるライフライン"生きる"博覧会2010夏編]に行っていた。地元の女性たちとアーティストで作ったオリジナルの[きりこ]がひらめく、きりこストリートをのんびりと散策したのであった(きりこ=切り紙ともいう)。
参加店のひとつ、千葉のり店。100年以上つづく海産物店で、創業当初は漆喰のつなぎに使われるツノマタを商っていたそうな。40年ほど前から海苔専門店にった由(土壁や漆喰壁が減ってきた頃ですな)。きりこは、店の看板商品であるオリジナル味付け海苔のパッケージより、龍に載ったこども。
ここの[さらっとしおのり]という商品を買ってみたところが、ずばり美味しかった。日本でもずいぶんおなじみになった韓国のりはごま油が味のポイントだが、こちらはコーン油。韓国よりも緻密な、日本の焼き海苔である。名は味をあらわし、さっくりさっぱり、ほんとうにごはんがひきたつ塩のりだ。また来た時にまとめ買いを。と、思っていたらあの津波。
でも仮設商店街「南三陸さんさん商店街」で営業しているのを発見した。ご家族は全員無事だったとのこと。塩のりも並んでいた。また来るよ。お店を続けられる限り買う。というか、ずっと続けられるように、みんな贔屓にしてほしい。繁盛してほしい。
by kawa-usso
| 2012-03-31 15:47
| 震災を越えて。