東北のすごい生産者に会いに行く。
2年くらい前であろうか、お手製本が届いた。
震災からこれまで、東北の食の生産者をたずね、雑誌などに報告してきた記事のコピーを編み、この時点までにたずねた方々を地図にプロットしてある。穀、果菜、肉、魚、酒、加工品。その数青森、岩手、宮城、福島に、ざっと60カ所あまり。
それらを含む記事、 アル・ケッチァーノ奥田シェフと新たにたずね歩いた生産者の報告が、いま1冊になって本屋さんに並んでます。
(お近くになけりゃ直接、でしょうねえ、版元さんとか)
産地や漁港のみならず、生産者の名でもって店頭に並ぶ食材や料理は、ずいぶん広がりを見せている。一方で、食べたいものなんでも、食べたいときいつでも好きなだけ、しかも安価に揃っていれば産地がどこの国であろうとどれだけ遠かろうと気にしない。「それこそが要件」と考えて譲らない人も存在する。わたしゃ前者を支援する立場であるが。
震災と原発事故は「食い物どうすんだぁ」と我々を問い詰めているのだ。生きているのは今この時だが、ヒトは行く末を考えられる生き物だ。そのためには、食べるものの来し方に視線を定めることから始めるのがいいし、それしかないだろう。暮らしてゆくこと、生きていくことはそうでありたいと願う。といったことを考えられる良書なので、いっときの過ぎゆくムーブメントではなく静かに読まれ続けることを望む。
震災からこれまで、東北の食の生産者をたずね、雑誌などに報告してきた記事のコピーを編み、この時点までにたずねた方々を地図にプロットしてある。穀、果菜、肉、魚、酒、加工品。その数青森、岩手、宮城、福島に、ざっと60カ所あまり。
それらを含む記事、 アル・ケッチァーノ奥田シェフと新たにたずね歩いた生産者の報告が、いま1冊になって本屋さんに並んでます。
(お近くになけりゃ直接、でしょうねえ、版元さんとか)
産地や漁港のみならず、生産者の名でもって店頭に並ぶ食材や料理は、ずいぶん広がりを見せている。一方で、食べたいものなんでも、食べたいときいつでも好きなだけ、しかも安価に揃っていれば産地がどこの国であろうとどれだけ遠かろうと気にしない。「それこそが要件」と考えて譲らない人も存在する。わたしゃ前者を支援する立場であるが。
震災と原発事故は「食い物どうすんだぁ」と我々を問い詰めているのだ。生きているのは今この時だが、ヒトは行く末を考えられる生き物だ。そのためには、食べるものの来し方に視線を定めることから始めるのがいいし、それしかないだろう。暮らしてゆくこと、生きていくことはそうでありたいと願う。といったことを考えられる良書なので、いっときの過ぎゆくムーブメントではなく静かに読まれ続けることを望む。
by kawa-usso
| 2015-04-02 02:32
| 本の話題と掲載誌。